いろかたちに注目する鉄道車両図鑑

国鉄200系

国鉄200系

《最終更新》 2020.01.09

1.概要

200系は国鉄が1980年から東北・上越新幹線の開業にあわせて製造した新幹線電車である。東北・上越新幹線の延伸に伴って増備が続き、民営化後もJR東日本によって増備された。1991年にかけて700両が製造された。

性能や用途により編成構成は多様であった。当初は最高速度が210km/hであり、12両編成のE編成として投入された。1983年以降は240km/h走行に対応した車両がF編成(一部はE編成)として投入された。E編成は1993年までに240km/h走行に対応したF編成に変更、または短編成化により10両(のちに8両)のG編成に変更された。なお、F編成のうちF80編成は長野新幹線乗り入れ対応、F90~F93編成は上越新幹線の一部区間における275km/h走行に対応していた。G編成は1999年まで、F編成は2007年までに廃車された。

1990年と1991年には2階建ての中間車両が製造され、F編成の一部が16両(当初は13両)のH編成に変更された。H編成は速達の「やまびこ」(通称「スーパーやまびこ」)を中心に2004年まで使用された。なお、一部は12両に短縮のうえで2005年まで使用された。

また、1992年にはF編成の一部が併結運用に対応した8両(のちに10両)のK編成に変更され、2001年までは山形新幹線や秋田新幹線との併結列車に充当された。1999年から2002年にかけてK編成の一部にリニューアルが実施され、リニューアル車は2013年の全廃まで使用された。


2.外観の特徴

製造時期により先頭車の形状に差異が存在し、1985年までに製造された車両(以下、前期形)は0系に似た形状であり、1987年に製造された車両(後期形)は100系に準じた形状である。なお、1988年から1992年にかけて中間車の一部に先頭車化改造を実施し、改造による先頭車の外観は後期形に準じている。また、1990年と1991年にはグリーン車と個室を備えた2階建ての中間車(2階建て)が製造され、13両もしくは16両で構成されたH編成に組み込まれていた。

落成時の塗装は、前期形は白をベースに窓回りと裾部を緑とした塗装(●標準色)であり、後期形と2階建ては標準色の窓下に細帯を追加した塗装(標準色(細帯))である。なお、前期形のうち1990年から1991年までH6編成に組成された車両のみ、標準色(細帯)が施された。また、後期形のうちF編成の車両は標準色が施されていた。

改造による変化として、1990年頃に前期形の先頭車を対象として、運転席の側窓が開閉式から固定式に変更された(運転席側窓固定)。また、1999年から2002年にかけてK編成を対象にリニューアルが施され、内装のほか、先頭車の前面窓の改造や塗装変更(新塗装)が行なわれた。


3.特徴マトリックス図

 
 
●標準色
標準色(細帯)
新塗装
前期形
後期形
2階建て
前面窓固定
リニューアル
 
A01 A02 A12 B01
A03 B02 C01  
A11  

4.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

5.各バリエーション解説

A01 前期形/●標準色

1985年までに製造された車両の姿。先頭車の形状は0系と似たものである。運転席側窓は開閉式であったが、1990年頃に固定式に改造され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/●標準色 [運転席側窓固定]

運転席側窓改造後の前期形の姿。1990年頃に運転席の側窓が開閉式から固定式に変更された。リニューアルの対象外の車両はこの姿のまま使用されたが、2007年までに廃車された。現在は新幹線車両センターと鉄道博物館に計3両が保存されている。

鉄道博物館 222-35
鉄道博物館 222-35
撮影場所 鉄道博物館   撮影日 2019.10.20
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A03 前期形/標準色(細帯)

1990年頃のH6編成の姿。H編成は後期形の先頭車で構成されていたが、組成直後のH6編成のみ前期形の先頭車であった。塗装は標準色(細帯)に変更され、前期形では唯一であった。1991年にH6編成が後期形の先頭車に変更され、この姿は消滅した。

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A11 前期形/新塗装 [リニューアル]

リニューアル後の前期形の姿。K編成の一部を対象として、1999年から2002年にかけてリニューアルが実施された。外観上は前面窓の改造や塗装変更が特徴である。リニューアル車は200系が全廃される2013年まで使用された。現在はJR東日本総合検修センター内にて新潟県中越地震で被災したK25編成の1号車(221-1505)が当時の姿を再現して保存されている(非公開)。

新潟新幹線車両センター ニシK21編成
新潟新幹線車両センター ニシK21編成
撮影場所 東京駅   撮影日 2011.04.30
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A12 前期形/●標準色 [リニューアル]

標準色に変更されたリニューアル車の姿。2007年にK47編成が落成時の塗装である標準色に変更された。リニューアル車にこの塗装が施されたのは唯一であった。2013年の廃車までこの姿で使用された。現在は同編成の1号車(221-1510)が新津鉄道資料館に保存されている。

新潟新幹線車両センター ニシK47編成
新潟新幹線車両センター ニシK47編成
撮影場所 大宮駅   撮影日 2007.06.23
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B01 後期形/●標準色

標準色が施された後期形の姿。後期形のうちF5・8・40編成の車両は、前期形に準じた塗装が施されていた。2006年までに廃車され、この姿は消滅した。

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B02 後期形/標準色(細帯)

後期形の姿。落成当時はF編成として、後にH編成として使用された車両は窓下に細帯が追加された標準色(細帯)であった。2005年までに廃車され、この姿は消滅した。

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C01 2階建て/標準色(細帯)

1990年と1991年に製造され、H編成に組み込まれた2階建て車両の姿。2004年までに運行を終了し、廃車により消滅した。

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