いろかたちに注目する鉄道車両図鑑

山陽電気鉄道5000/5030系

山陽電気鉄道5000/5030系

《最終更新》 2019.02.21

1.概要

5000系は山陽電気鉄道が1986年から製造した電車である。1995年にかけて60両が投入された。1997年と2000年には5000系をベースに走行機器を改良した5030系の20両が投入された。


2.外観の特徴

製造時期による差異が存在する。1986年に製造された1次車は側窓が開閉式(以下、前期窓)であり、開口部の小さいスカート(前期スカート)であったが、1988年と1989年に製造された2次車は開口部の大きいスカート(中期スカート)で落成された。1990年と1991年に製造された3次車は開口部がさらに拡大されたスカート(後期スカート)であり、前面の塗装デザインが変更されたほか、前面貫通扉に幌枠が設置された。1993年に製造された4次車は側窓の一部が固定式(中期窓)に変更され、1995年の5次車は側窓の中央が固定式の大型窓(後期窓)に変更された。なお、4次車と5次車は中間車のみが落成された。1997年と2000年には5030系が製造されたが、外観は5000系5次車に準じている。ただし、先頭車の幌枠は設置されていない。

改造による変化として、5000系2次車は3+3両編成での運用に対応するため、1991年以降に幌枠の設置とスカート開口部の拡大が実施され、外観は3次車と同一になった。

また、2012年頃には1次車のスカートが後期スカートに変更された。2018年には5004Fにリニューアル改造が施され、塗装変更や行先表示器のフルカラーLED化(FC-LED)、後期窓に準じた側窓に交換など変化が生じた。

落成時の塗装は全車両が赤帯(標準色)であるが、製造時期で前面デザインに差異があり、2次車までが平行スタイル(標準色(前期))であり、3次車以降がV字スタイル(標準色(後期))である。2018年にリニューアルされた車両は帯デザインの変更のほか、側窓横にオレンジ色のグラデーション装飾が追加(更新色)されている。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 標準色(前期) [前期窓][前期スカート]

1986年に製造された1次車の落成時の姿。開口部の小さいスカートが特徴であった。2012年頃にスカートが変更され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A02 標準色(前期) [前期窓][中期スカート]

1988年と1989年に製造された2次車の落成時の姿。開口部が海側に拡大されたスカートが特徴であった。3+3両編成での運用に対応するため、1991年以降にスカート開口部の拡大と幌枠設置が実施され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A03 標準色(前期) [前期窓][後期スカート]

1次車のスカート変更後の姿。開口部が大きいスカートが特徴である。2012年頃にスカートが変更され、この姿になった。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5000F
山陽電気鉄道 5000F
撮影場所 山陽明石駅   撮影日 2018.12.16
リストへ戻る
A04 標準色(前期) [前期窓][後期スカート][幌枠]

2次車のスカート改造後の姿。2次車は3+3両編成での運用に対応するため、1991年以降に幌枠の設置とスカート開口部の拡大が実施された。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5014F
山陽電気鉄道 5014F
撮影場所 尼崎駅   撮影日 2018.06.24
リストへ戻る
A05 標準色(後期) [前期窓][後期スカート][幌枠]

1990年と1991年に製造された3次車の落成時の姿。V字スタイルの前面帯が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5022F
山陽電気鉄道 5022F
撮影場所 山陽明石駅   撮影日 2018.12.16
リストへ戻る
B01 標準色 [中期窓]

1993年に製造された4次車の落成時の姿。戸袋側の側窓が固定式である点が特徴である。4両編成化のために増備された中間車の2両のみが存在する。現在もこの姿で使用されている。

リストへ戻る
C01 標準色(後期) [後期窓][後期スカート]

1995年に製造された5次車および1997年と2000年に製造された5030系の落成時の姿。側窓の中央が固定式の大型窓が特徴である。5000系5次車は6両編成化のために増備された中間車のみが存在する。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5022F
山陽電気鉄道 5632F
撮影場所 姫島駅   撮影日 2015.12.26
リストへ戻る
C11 更新色 [後期窓][後期スカート][FC-LED]

リニューアル後の姿。2018年に5004Fがリニューアルされ、塗装変更、行先表示器のフルカラーLED化、側窓の交換が実施された。現在もこの姿で使用されている。

リストへ戻る