いろかたちに注目する鉄道車両図鑑

神戸電鉄1000系列

神戸電鉄1000系列

《最終更新》 2019.01.20

1.概要

1000系列は神戸電鉄が1965年から1991年にかけて製造した1000番台の形式の総称である。デ1000形、デ1050形、デ1070形、デ1100形、デ1150形、サ1200形、サ1250形、デ1300形、デ1320形、デ1350形、1370形、1500形、1600形の13形式が存在する。

デ1000形は2扉の2両固定編成であり、1965年から1968年にかけて2両編成5本が投入された。デ1050形は増結用の2扉の片運転台車両であり、1968年から1974年にかけて11両が投入された。デ1100形とサ1200形は2扉の3両固定編成であり、1969年から1972年にかけて3両編成13本が投入された。デ1300形は増結用の2扉の2両固定編成であり、1971年から1973年にかけて2両編成5本が投入された。

デ1070形は増結用の3扉の両運転台車両であり、1974年から1976年にかけて6両が投入された。デ1320形は4両固定編成を組成するための2両固定の3扉の中間電動車であり、1975年から1979年にかけて2両編成3本が投入された。なお、デ1320形は1997年に先頭化改造が施され、全車が1370形に改番された。デ1150形とサ1250形は3扉の3両固定編成であり、1977年と1987年に3両編成2本が投入された。デ1350形は3扉で冷房装置を搭載した2両固定編成であり、1979年から1987年にかけて2両編成6本が投入された。1500形と1600形は3扉でワンマン対応の3両固定編成であり、1991年に3両編成2本が投入された。

1995年より非冷房車を中心に廃車が生じており、冷房化改造が施されなかった車両は2010年までに廃車された。近年も老朽車の置き換えが進行している。


2.外観の特徴

形式により落成時の車体構造に差異がある。1965年から1974年に製造されたデ1000形、デ1050形、デ1100形、サ1200形、デ1300形(以下、前期形)は2扉の車体であり、1974年から1976年に製造されたデ1070形(中期形)は3扉で扉間の客窓が2枚の車体である。1975年から1991年に製造されたデ1150形、サ1250形、デ1320形、デ1350形、1370形、1500形、1600形(後期形)は3扉で扉間の客窓が3枚の車体である。

改造による変化として、1983年から冷房化改造が施され、屋根上に冷房装置が3機搭載(冷房)された。一部は新製時から冷房装置を搭載したが、冷房装置は共通である。

2001年からワンマン化対応改造が施され、ほとんどの車両は外観に変化が生じていないものの、デ1070形は乗務員室直後の開閉窓が固定窓に変更された(固定窓)。

2018年には1154Fに更新工事が施され、側窓の開閉窓の一部がHゴム支持による固定窓に変更された。

落成時の塗装はシルバーグレーをベースに窓まわりがオレンジ(旧塗装A)であり、1982年以降は一部車両で裾部にもオレンジが追加された塗装(旧塗装B)になった。1986年以降はクリーム色をベースに窓まわりと扉部が赤色(新塗装A)に変更され、1999年以降は扉部の塗装デザインが変更(新塗装B)された。なお、2006年に塗装が変更された1358Fのみは変則的な塗装(新塗装C)であった。

2018年に開業90周年記念のメモリアルトレインとして、1151Fがスプリンググリーンとシルバーグレー(戦後復興期塗装)、1357Fが落成時の塗装(旧塗装A)に変更された。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 前期形/旧塗装A

デ1000形、デ1050形、デ1100形、サ1200形、デ1300形の落成時の姿。冷房化や塗装変更によりこの姿は消滅した。

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A02 前期形/旧塗装B

デ1000形、デ1050形、デ1100形、サ1200形、デ1300形の1982年以降の塗装変更後の姿。落成時の塗装に対して、裾部にオレンジ帯が追加された。全車両に普及することなく、塗装変更によりこの姿は消滅した。

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A03 前期形/新塗装A

デ1000形、デ1050形、デ1100形、サ1200形、デ1300形の1986年以降の塗装変更後の姿。主に冷房化改造が施されなかったデ1000形、デ1050形、デ1300形がこの姿であったが、2010年までに廃車され、この姿は消滅した。

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A11 前期形/旧塗装A [冷房]

デ1100形、サ1200形の冷房化改造後の姿。冷房化改造と塗装変更の過渡期であった1987年頃にこの姿の車両が存在した。後に塗装変更により、この姿は消滅した。現在は兵庫県小野市で保存されている1117号車がこの姿である。

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A12 前期形/旧塗装B [冷房]

デ1100形、サ1200形の冷房化改造後の姿。1982年以降の塗装変更が施されていた車両は冷房化によりこの姿になった。後に再度の塗装変更により、この姿は消滅した。

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A13 前期形/新塗装A [冷房]

デ1100形、サ1200形、デ1300形の冷房化改造と塗装変更後の姿。1986年以降に塗装変更が施され、この塗装に統一された。加えて冷房化改造を受けた車両がこの姿である。1999年以降に再度塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A14 前期形/新塗装B [冷房]

デ1100形、サ1200形、デ1300形の1999年以降の塗装変更後の姿。1986年以降の塗装(新塗装A)に対して、扉部のデザインが変更された。現在はこの姿で使用されている。

神戸電鉄1109F
神戸電鉄 1109F
撮影場所 丸山駅   撮影日 2018.12.16
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B01 中期形/旧塗装A

デ1070形の落成時の姿。冷房化や塗装変更によりこの姿は消滅した。

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B02 中期形/旧塗装B

デ1070形の1982年以降の塗装変更後の姿。落成時の塗装に対して、裾部にオレンジ帯が追加された。1076号車のみがこの姿であった。冷房化改造によりこの姿は消滅した。

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B03 中期形/新塗装A

デ1070形の1986年以降の塗装変更後の姿。冷房化や塗装変更でこの姿の車両は減少したが、1072号車と1073号車は2010年の廃車までこの姿であった。同車の廃車でこの姿は消滅した。

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B04 中期形/新塗装B

デ1070形の1999年以降の塗装変更後の姿。2007年に塗装変更された1071号車がこの姿であった。2010年に廃車され、この姿は消滅した。

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B11 中期形/旧塗装B [冷房]

デ1070形の冷房化後の姿。1985年に冷房化された1076号車がこの姿であった。後に塗装変更でこの姿は消滅した。

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B12 中期形/新塗装A [冷房]

デ1070形の塗装変更後の姿。1985年に冷房化改造が施されていた1076号車がこの姿であった。後に再度の塗装変更により、この姿は消滅した。

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B12 中期形/新塗装A [冷房]

デ1070形の塗装変更後の姿。1985年に冷房化改造が施されていた1076号車がこの姿であった。後にワンマン化対応改造が施され、この姿は消滅した。

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B13 中期形/新塗装A [冷房][固定窓]

デ1070形のワンマン化対応改造後の姿。1076号車がこの姿であった。同車は2004年にワンマン対応改造が施され、乗務員室直後の側窓が固定窓に変更された。2006年に塗装変更が施され、この姿は消滅した。

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B14 中期形/新塗装B [冷房]

デ1070形の冷房化後の姿。2001年に冷房化された1074号車がこの姿であった。後にワンマン化対応改造が施され、この姿は消滅した。

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B15 中期形/新塗装B [冷房][固定窓]

デ1070形のワンマン化対応改造後の姿。1074号車が2002年のワンマン化、1075号車が2004年の冷房化とワンマン化、1076号車が2006年の塗装変更でこの姿になった。現在もこの姿で使用されている。

神戸電鉄1076F
神戸電鉄 1076F
撮影場所 丸山駅   撮影日 2018.12.16
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C01 後期形/旧塗装A

デ1150形、サ1250形、デ1320形の落成時の姿。塗装変更や冷房化でこの姿は消滅した。

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C02 後期形/旧塗装B

デ1150形、サ1250形、デ1320形の1982年以降の塗装変更後の姿。落成時の塗装に対して、裾部にオレンジ帯が追加された。全車両に普及することなく、塗装変更や冷房化によりこの姿は消滅した。

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C03 後期形/新塗装A

デ1150形、サ1250形の1986年以降の塗装変更後の姿。1990年に塗装が変更された1151Fのみがこの姿であった。1991年に冷房化改造が施され、この姿は消滅した。

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C11 後期形/旧塗装A [冷房]

デ1350形の落成時の姿。落成時から冷房装置を搭載していた。裾部にオレンジ帯のない塗装(旧塗装A)は1351Fのみであった。塗装変更によりこの姿は消滅した。2018年に開業90周年記念のメモリアルトレインとして1357Fが塗装変更され、現在はこの姿で使用されている。

神戸電鉄 1357F
神戸電鉄 1357F
撮影場所 丸山駅   撮影日 2018.12.16
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C12 後期形/旧塗装B [冷房]

デ1350形の落成時の姿。落成時から冷房装置を搭載していた。塗装変更によりこの姿は消滅した。

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C13 後期形/新塗装A [冷房]

デ1150形、サ1250形、デ1320形の冷房化改造後、および1370形、1500形、1600形の落成時の姿。前者にも一部がこの姿で落成された車両が存在する。1999年以降に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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C14 後期形/新塗装B [冷房]

デ1150形、サ1250形、デ1320形、1370形、1500形、1600形の1999年以降の塗装変更後の姿。1986年以降の塗装(新塗装A)に対して、扉部のデザインが変更された。現在はこの姿で使用されている。

神戸電鉄 1373F
神戸電鉄 1373F
撮影場所 丸山駅   撮影日 2018.12.16
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C15 後期形/新塗装C [冷房]

2006年に変則塗装が施された1358Fの姿。2008年に塗装変更され、この姿は消滅した。

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C16 後期形/戦後復興期塗装 [冷房]

2018年に開業90周年記念のメモリアルトレインとして塗装変更された1151Fの姿。現在もこの姿で使用されている。

神戸電鉄 1151F
神戸電鉄 1151F
撮影場所 丸山駅   撮影日 2018.12.16
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C17 後期形/新塗装B [冷房][固定窓]

デ1150形、サ1250形の更新工事後の姿。2018年に1076Fが更新され、側窓の一部が固定窓に変更された。現在もこの姿で使用されている。

神戸電鉄 1151F
神戸電鉄 1076F
撮影場所 丸山駅   撮影日 2018.12.16
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