いろかたちに注目する鉄道車両図鑑

東京急行電鉄7200/7600系

東京急行電鉄7200/7600系
上田交通/十和田観光電鉄/大井川鐵道7200系
豊橋鉄道1800系(2代)

《最終更新》 2020.07.18

1.概要

東京急行電鉄7200系

7200系は東京急行電鉄が1967年から製造した電車である。1972年にかけて田園都市線や東横線、目蒲線に53両が投入された。うち2両はアルミ車体の試作車として落成された。1980年代以降は目蒲線や池上線で使用され、2000年までに廃車された。一部車両は7600系に改造され、そのほかは上田交通、豊橋鉄道、十和田観光電鉄に譲渡された。アルミ車体試作車は1992年に事業用車として改造され、検測列車などで2012年まで使用されていた。


東京急行電鉄7600系

7600系は東京急行電鉄が1986年から7200系の改造により製造した電車である。台車や制御装置など走行装置の更新が施され、7600系に改番された。大井町線や目蒲線に投入され、1990年にかけて3両編成3本が落成された。池上線と多摩川線で2015年まで使用された。


上田交通7200系

上田交通7200系は1993年に東京急行電鉄7200系を譲受した電車である。2両編成5本が投入された。2008年から廃車が生じ、2018年までに全車両が撤退した。廃車後は一部が豊橋鉄道や東急車輛製造に譲渡された。


豊橋鉄道1800系(2代)

豊橋鉄道1800系は2000年に東京急行電鉄7200系を譲受した電車である。3両編成9本が投入された。2008年に上田電鉄から2両を譲受し、2000年に東京急行電鉄から譲受していた予備車両とあわせて3両編成1本が増備された。


十和田観光鉄道7200系

十和田観光電鉄7200系は2002年に東京急行電鉄7200系を譲受した電車である。両運転台構造に改造のうえで2両が投入された。2012年の路線廃止まで使用され、廃車後は大井川鐵道に譲渡された。


大井川鐵道7200系

大井川鐵道7200系は2014年に十和田観光電鉄7200系を譲受した電車である。2両を譲受し、2015年から大井川本線で使用している。


2.外観の特徴

ステンレス製車体の量産車(以下、標準形)とアルミ製車体の試作車(試作形)が存在する。試作形は標準形と比較してビードの本数が少なく、平滑な車体側面が特徴である。

改造による変化として、1972年から1982年にかけて量産車に冷房化改造が施され、屋根上に分散冷房装置が搭載された。ただし、1972年に落成された7260Fは新製時から冷房を搭載していた。また、試作車は冷房化改造の対象外であった。

量産車の落成時は全車両がステンレス地の無塗装(無塗装)であったが、1988年に先頭車の前面に赤帯が追加(赤帯)された。1994年には7600系にワンマン対応改造が施され、塗装が赤と黒帯(●赤黒帯)に変更されたほか、行先表示器がLED式(LED)に変更された。

試作車の落成時の塗装は量産車と同様に銀色であったが、1980年にこどもの国線の専用車になり、側面に緑帯が追加(緑帯)された。1991年には事業用車として改造され、赤・青・黄色のデザイン(事業用色)に変更された。事業用改造では両運転台構造に改造され、後位に平妻形の運転台(新設運転台)が設置された。

上田交通7200系は導入時に塗装が変更され、青緑と黄緑帯(上田旧色)になった。2005年に塗装デザインが更新され、7251Fと7252Fはクリーム色と紺色の帯(上田新色)、7253Fと7255Fは「まるまどりーむ号」としてクリーム色と紺色のツートン(上田丸窓色)、7254Fは落成時の帯なしの姿になった。

豊橋鉄道1800系は導入時に赤を基調としたデザイン(豊鉄標準色)が採用されたが、1804Fは「なぎさ号」として青(豊鉄旧青色)、1807Fは「なのはな号」として黄色(豊鉄旧黄色)であった。2008年に増備された1810Fは青緑を基調としたデザイン(豊鉄旧緑色)であった。2013年以降は「渥美線カラフルトレイン」として、編成ごとに花をテーマにしたデザインが採用され、1801Fは「ばら号」として赤色(豊鉄赤色)、1802Fは「はまぼう号」として茶色(豊鉄茶色)、1803Fは「つつじ号」としてピンク色(豊鉄ピンク色)、1804Fは「ひまわり号」として青色(豊鉄青色)、1805Fは「菖蒲号」として紫色(豊鉄紫色)、1806Fは「しでこぶし号」として黄緑色(豊鉄黄緑色)、1807Fは「菜の花号」として淡黄色(豊鉄淡黄色)、1808Fは「椿号」として緑色(豊鉄緑色)、1809Fは「桜号」として桜色(豊鉄桜色)、1810Fは「菊号」として濃黄色(豊鉄濃黄色)になった。

十和田観光電鉄7200系は譲受時に両運転台構造に改造され、後位に平妻形の運転台が新設された。塗装は東急時代と同様に赤帯であった。晩年は7305の赤帯が撤去され、オリジナルに近い姿になった。2014年に大井川鐵道に譲渡されたが、外観は変化なく使用されている。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 標準形/無塗装

量産車の落成時の姿。落成当初は非冷房であった。1982年までに冷房化改造が施され、この姿は消滅した。

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A02 標準形/無塗装 [冷房化]

冷房化改造後の姿。1972年から1982年にかけて冷房化改造が施された。1972年に落成された7260Fは新製時から冷房車であった。1988年に塗装が変更され、この姿の車両は消滅した。2005年に上田電鉄7254Fがこの姿に復元された。また、十和田観光電鉄7305も同様にこの姿になった。現在は上田電鉄7254が東急車輛製造の牽引車として使用されているほか、十和田観光電鉄7305が大井川鐵道に譲渡のうえで使用されている。

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A03 標準形/無塗装 [冷房化][LED]

7600系7601Fの姿。2014年に引退を記念した「クラシックスタイル」として、赤帯を撤去した姿で使用された。2015年に廃車され、この姿は消滅した。

雪が谷検車区 7601F
雪が谷検車区 7601F
撮影場所 旗の台駅   撮影日 2015.02.06
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A11 標準形/赤帯 [冷房化]

赤帯追加後の姿。1988年に赤帯が追加された。7600系もこの姿になった。2000年に東急電電鉄から撤退した後も、十和田観光電鉄ではこの姿のまま使用された。現在は大井川鐵道7204がこの姿で使用されている。

弘南鉄道 7012F
大井川鐵道 デハ7204号車
撮影場所 新金谷駅付近   撮影日 2018.04.29
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A12 標準形/赤帯 [冷房化][新設運転台]

十和田観光電鉄7200系の新設運転台側の姿。導入時に両運転台改造が施され、新設された運転台側はこの姿になった。2014年には大井川鐵道に譲渡され、この姿で使用されている。

大井川鐵道 7305号車
大井川鐵道 デハ7305号車
撮影場所 新金谷駅付近   撮影日 2018.04.29
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A21 標準形/●赤黒帯 [冷房化][LED]

7600系のワンマン対応改造後の姿。1994年にワンマン対応改造が施され、行先表示器のLED化や塗装変更が施された。2014年に廃車または塗装変更でこの姿は消滅した。

雪が谷検車区 7601F
雪が谷検車区 7601F
撮影場所 蒲田駅付近   撮影日 2014.02.05
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A31 標準形/上田旧色 [冷房化]

上田交通7200系の導入時の姿。導入にあわせて塗装が変更された。2005に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A32 標準形/上田新色 [冷房化]

上田電鉄7251Fと7252Fの塗装変更後の姿。2005年に塗装が変更された。2008年に上田電鉄から撤退し、豊橋鉄道と東急車輛製造に譲渡された。現在は7252が東急車輛製造で牽引車として使用されている。

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A33 標準形/上田丸窓色[冷房化]

上田電鉄7253Fと7255Fの塗装変更後の姿。2005年に「まるまどりーむ号」として塗装が変更された。2018年までに廃車され、7255Fが千葉県内で保存されている。

養老鉄道 TQ03編成
上田電鉄 7255F
撮影場所 別所温泉駅付近   撮影日 2016.03.11
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A41 標準形/豊鉄標準色 [冷房化]

豊橋鉄道1800系の導入時の姿。赤を基調としたデザインが標準色であった。2013年に塗装変更され、この姿は消滅した。

豊橋鉄道 1808F
豊橋鉄道 1808F
撮影場所 新豊橋駅   撮影日 2010.04.10
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A42 標準形/豊鉄旧青色 [冷房化]

豊橋鉄道1804Fの姿。「なぎさ号」として青を基調としたデザインであった。2013年に塗装変更され、この姿は消滅した。

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A43 標準形/豊鉄旧黄色 [冷房化]

豊橋鉄道1807Fの姿。「なのはな号」として黄色を基調としたデザインであった。2013年に塗装変更され、この姿は消滅した。

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A44 標準形/豊鉄旧緑色 [冷房化]

豊橋鉄道1810Fの姿。2008年に増備された編成であり、青緑を基調としたデザインであった。2013年に塗装変更され、この姿は消滅した。

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A51 標準形/豊鉄赤色 [冷房化]

豊橋鉄道1801Fの塗装変更後の姿。2013年に「ばら号」として赤を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1801F
豊橋鉄道 1801F
撮影場所 高師駅   撮影日 2020.07.12
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A52 標準形/豊鉄茶色 [冷房化]

豊橋鉄道1802Fの塗装変更後の姿。2013年に「はまぼう号」として茶色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1802F
豊橋鉄道 1802F
撮影場所 植田駅   撮影日 2020.07.12
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A53 標準形/豊鉄ピンク色 [冷房化]

豊橋鉄道1803Fの塗装変更後の姿。2013年に「つつじ号」としてピンク色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1803F
豊橋鉄道 1803F
撮影場所 植田駅   撮影日 2020.07.12
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A54 標準形/豊鉄青色 [冷房化]

豊橋鉄道1804Fの塗装変更後の姿。2013年に「ひまわり号」として青色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1804F
豊橋鉄道 1804F
撮影場所 植田駅   撮影日 2020.07.12
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A55 標準形/豊鉄紫色 [冷房化]

豊橋鉄道1805Fの塗装変更後の姿。2013年に「菖蒲号」として紫色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1805F
豊橋鉄道 1805F
撮影場所 植田駅   撮影日 2020.07.12
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A56 標準形/豊鉄黄緑色 [冷房化]

豊橋鉄道1806Fの塗装変更後の姿。2013年に「しでこぶし号」として黄緑色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1806F
豊橋鉄道 1806F
撮影場所 植田駅   撮影日 2020.07.12
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A57 標準形/豊鉄淡黄色 [冷房化]

豊橋鉄道1807Fの塗装変更後の姿。2013年に「菜の花号」として淡黄色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1807F
豊橋鉄道 1807F
撮影場所 植田駅   撮影日 2020.07.12
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A58 標準形/豊鉄緑色 [冷房化]

豊橋鉄道1808Fの塗装変更後の姿。2013年に「椿号」として緑色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1808F
豊橋鉄道 1808F
撮影場所 高師駅   撮影日 2018.10.08
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A59 標準形/豊鉄桜色 [冷房化]

豊橋鉄道1809Fの塗装変更後の姿。2013年に「桜号」として桜色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1809F
豊橋鉄道 1809F
撮影場所 植田駅   撮影日 2020.07.12
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A60 標準形/豊鉄濃黄色 [冷房化]

豊橋鉄道1810Fの塗装変更後の姿。2013年に「菊号」として濃黄色を基調としたデザインに変更された。

豊橋鉄道 1810F
豊橋鉄道 1810F
撮影場所 高師駅   撮影日 2020.07.12
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B01 試作形/無塗装

アルミ車体試作車の落成時の姿。ビードの本数が少なく、平滑な車体が特徴である。1980年にこどもの国線の専用車として塗装が変更され、この姿は消滅した。

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B02 試作形/緑帯

試作車の塗装変更後の姿。1980年にこどもの国線専用車として塗装が変更された。1991年頃に事業用車に改造され、この姿は消滅した。

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B03 試作形/事業用色

事業用車に改造された試作車の姿。1991年に事業用車に改造され、両運転台改造や塗装変更が施された。2012年に廃車され、この姿は消滅した。

長津田検車区 デヤ7290号車
長津田検車区 デヤ7290号車
撮影場所 元住吉駅   撮影日 2012.01.31
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B04 試作形/事業用色 [新設運転台]

事業用車の新設運転台側の姿。。1991年に事業用車に改造され、両運転台改造や塗装変更が施された。2012年に廃車され、この姿は消滅した。

長津田検車区 デヤ7200号車
長津田検車区 デヤ7200号車
撮影場所 元住吉駅   撮影日 2012.01.31
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